ちょっと息抜きITクイズ(Q003)
性別、年齢、国籍、経験など、個人で異なるような多様性を示す言葉として適切なものはどれか。
- (1)グラスシーリング
- (2)ダイバーシティ
- (3)ホワイトカラーエグゼンプション
- (4)ワークライフバランス
正解は(2)ダイバーシティ
ダイバーシティ(Diversity)は、多様性を意味する言葉です。性別、年齢、 国籍、 経験などを価値観の違いで差別しない、または認め合うことを指します。国際化が進み、外国人居住者や労働者が増える日本においても、ダイバーシティは重要な課題となりそうです。違う文化を持つ人たちと共に生きていくことが、生活の場においても仕事の場においても求められています。
(1)グラスシーリング
グラスシーリング(glass ceiling)は、会社内で昇給できる能力があるのに、性別や人種が理由で低い地位でいるしかない状態を意味します。直訳すると「ガラスの天井」です。アメリカ連邦政府労働省が公的に使用している言葉でもあり、ヒラリー・クリントン氏が使用したことで有名です。また2018年に東京都知事の小池百合子氏が「ガラスどころかアイアンシーリングを打ち破っていかなければ(新しい人材が)出てこない」と述べました。特に女性が会社内で現在のポジションから昇給できず甘んじている状態を指すことが多いようです。
(3)ホワイトカラーエグゼンプション
ホワイトカラーエグゼンプション(white collar exemption)は、頭脳労働者(ホワイトカラー)と呼ばれる人々が、一般的な労働者(ブルーカラー)に課される義務や法的な規制から除外されることを意味します。日本であれば労働基準法で定められた1日8時間、週40時間の労働時間規制や、労働時間に応じた賃金の支払いについてなどが除外対象です。成果よりも労働時間が評価されがちな現状において、作業時間と成果が比例しない専門職における生産性の改善や、労働者間の公平のためとして導入が検討されています。働き方に関する労働者の権利に触れることなので、慎重に制度化について議論されています。
(4)ワークライフバランス
ワークライフバランス(work life balance)は、生活と仕事のバランスを良くしようと考えることを意味します。お金を稼ぐために生活を犠牲にするのではなく、家事や育児、地域住民との交流も大切な生活の一部であり、そういったライフイベントに配慮しながら仕事をすることが大切だという考え方を指しています。ワークライフバランスの推奨を表明する会社が最近は増えているようです。